長編夢BOOK

□後書き
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※後書き※

読んで下さって有難うございます。
今回の作品のタイトル『Existence』ですが、フランス語で『存在』という意味です。連載中に拍手のコメントで題名の理由がようやく分かってきたという言葉を頂き、すごく嬉しくなっておりました。
 ヒロインの設定が16歳で世間知らずの生意気御嬢様という表面から親の野望の道具にされる可哀想な娘という裏面をチラチラと見せていくという感じで書いていましたが、ヒロインの幸せを願って下さっている皆様からのコメントに少しウルッと来ました。前回の作品『ailes』のヒロインは鉄壁ヒロインを目指したため、ひたすら良い娘だったので、今回のヒロインは嫌われるんじゃないかと実はビビッておりました。そもそも最初はリヴァイの事大嫌いでしたから汗))なので、予想以上にヒロインを応援して下さる方がいた事にホッとしております。
 この作品を思いついた時、最初に浮かんだのはエルヴィンと幼い頃のヒロインのシーンでした。それをベースに組み立てて行ったお話しなのですが、途中でかなり一人歩きしてしまいまして、後半から色々と後戻り出来なくなりました(笑) ストーリーが若干重めだったのでどうもイチャつかせたくなって無駄に何回もキスさせてたり……。
 #10のシーンについては、書いてみてから「これ、ギリギリアウトかな?」と不安になり、グーグル先生に表現のレベルについて聞いてみたら「R−15になるんじゃないの?」と言われてしまったので、急遽、#10の冒頭に注意書きを入れさせて頂きました。あの注意書きの所為で読む事を制限されたという年齢の方、本当に申し訳ありません。
 
 今回、ヒロインが16歳という多感な時期という事で、そういう16歳らしさも出したくなったために多少暴走したのが#11です汗))なんとなく私の勝手な想像なのですが、16歳ぐらいが一番性に関しての興味が沸くんじゃないか、と。なので、案外すんなりとリヴァイとの行為に快感を見つけ出す様になったり、リヴァイに「興奮しないの?」と聞いてみたりとちょっとマセガキにさせてみました。あのシーンは何かもう普通にカップルでしたが(笑)

『Existence』はヒロインの一人称で進んでいくストーリーだったので、リヴァイの気持ちの変化があまり分からないまま最終回で突然の告白になってしまいましたが、私の表現力不足です。すみません。各話冒頭のヒロイン目線では無いプロローグにてリヴァイがヒロインを好きだというエピソードを何話目かで書こうと思っていたのですが、他に書く予定のエピソードが納まりきらなくなると言う理由で、ボツになったのです汗)) 元々、#10と#11は一話分に納めるつもりでしたが、エピソードが最終話分までに納まらないという事で二話に分けたぐらいでして汗)) ヒロインが覚えてない&知らない話のエピソードが一つでも欠けてしまうと、読者様を置いてけぼりにしてしまう仕上がりになるんじゃないかと、焦った結果です。
 その所為でリヴァイの気持ちの変化が上手く書けて無かったら意味ないですね。すみません。
 実際、リヴァイの気持ちの変化は#05以降かな、と思ってます。
 ヒロインに言われた言葉に傷ついて、逆に彼女を傷つける暴言を吐き、ヒロインが家出をするという展開で微妙にリヴァイが焦り、ヒロインを探しに自分も家を飛び出す。で、半ば人を脅しながら探して、彼女が地下街に行った事を知って、自分も地下街に行き、ヒロインの悲鳴を頼りに助けますが、その時の「とりあえずでも俺の名前を呼ぼうという気にはならねーのか」というリヴァイのセリフは、もっと頼られたいという気持ちの表れです。その後、半裸に剥かれたヒロインの姿に怒ったリヴァイが男達を更にボコボコにしますが、その辺りでヒロインを守りたいという気持ちがリヴァイの中で大きくなっていったと私は考えております。
 と、本編で書ききれなかったリヴァイの気持ちの変化を後書きでタラタラと書いてしまって申し訳ないです。
 
 ここまで読んで下さって本当に有難うございます。また新しい長編を書いていけたら、と思っております。また読んで頂けたら嬉しいです。


2013.10.23
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