企画物ＢＯＯＫ
□痛み分け
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吸い付く様な感触を確かめる様に何度か円を描く様に揉むと、人差し指で先端の突起を突く様に転がした。
「ひゃっ……んっ…あっ……きもちっ……良いっ……」
ビクッと体を震わせて、快感に耐える様にしながらも、もっと…とねだる様な甘い声を上げるマホを見て、ライナーは心底可愛いと思いながらも、胸への愛撫を続けた。
もっと聞きたい。
もっと感じさせたい。
もっと魅せてほしい。
マホの反応を追及する様に執拗に彼女の胸を弄りまわし、指だけでは物足りないのか舌先で固くなってきた突起を転がすと、マホの鳴き声は一層勢いを増した。
女性の感じさせ方等知らなければ、経験すらも無い。それでも不思議と自分の手で彼女が昇りつめてきている事は分かった。
先端が赤くなる程にピンと張っている部分に、舌を這わし、軽く歯を当て…と何となく知っている程度の知識で、愛撫し続けていると、マホの息は段々と荒くなる。
マホ自身も、何が自分をこんなにも気持ち良くさせているのかが分からず、触れられても居ない下半身までもが熱くなってきて心拍が明らかに異常に上がっていく事に、大きな快感がやってくる気がして、身構える様に全身に力を入れた。
「あっ……やぁっ……ああああああああ！」
一瞬、頭の血管が切れたのでは無いかと、マホは思った。経験の無い快感が押し寄せて来て、息すらも止める勢いで自分の体が小さく痙攣するのが分かった。それが過ぎ去れば一気に力が抜け、激しい運動をした直後の様に息が上がっていた。
「マホ……。イッたのか？胸だけで？」
「はぁっ…分かんないっ。何か凄く気持ち良くなって、頭の中が真っ白に……っん…」
潤んだ瞳でそう話すマホの姿にたまらずライナーは口付けた。
唇が離れると、マホは少しだけ恥ずかしそうにしながらも、真っ直ぐにライナーを見つめて言った。
「ライナーも……気持ち良くなってほしい。」
「っ……ああ。(結婚しよ)」
マホはその場にしゃがむと、ぎこちない動きで、ライナーのズボンに手をかける。カチャカチャとベルトを外し、スルリとズボンを下ろした。
ピッタリとした下着の上からでもハッキリと分かるぐらいに隆起している場所に、マホはソッと手を当てた。上下する様にして撫でると、「んん…」とライナーは堪える様な声を漏らした。
「下着……下ろすよ？」
マホがそう聞きながら、上を見上げれば、ライナーは額に手を当てながらコクンと首を縦に振った。
下着の両端に指を引っかけ、スルスルと脱がせば、窮屈から抜け出せた事を喜ぶ様に、ライナーの自身がマホの目の前に飛び出してきた。
「わっ……」
浮き出ている血管までもが確認出来る距離に、驚きながらもマホはソレを手で包んだ。
初めて触れた硬くて熱いソレの質感にマホは息を呑んだ。
根本の方を掴んだまま、しごく様に上下に動かせばライナーの口から「はっ…はぁっ」と艶っぽい吐息が零れた。
「き……気持ち良いの？」
ライナーの首が再び縦にコクッと動くのを確認して、マホは手の動きのスピードを上げる。
「マホ……っその…舌も……」
懇願する様なライナーの言葉に、少しの緊張とワクワクを感じながら、握っているソレの先端にソッと口付けた。
チュゥッと軽く吸い付いてから、舌先でチロチロと舐めればヌルリとした液が舌に絡んできた。それを舐め取る様に先端をパクッと咥えると、頭上で「ハァっ……」という甘い声が聞こえてきた。
咥えながら口内にあるソレに舌を絡め、上下に動かす手の動きに合わせ、首も前後にピストンさせながら懸命に舐め続けていると、ヌルヌルとした液が徐々に口内で密度を増して行く。
「ちょっ……マホっ」
ジュポジュポという音と、自身に与えられるとんでも無い快感に、ライナーは自分の中で沸き上がってくる波に耐える様に眉を顰め、マホの名前を呼んだ。
聞こえているのかいないのか、マホは相変わらずスピードを緩める事無くピストンを続け、本気で限界を感じ出したライナーはマホの肩をガシッと掴み、自身から彼女の口を放させた。
「はっ……ふぅ…」
マホ物足り無さそうな表情で、自分の唾液でヌラリと濡れているライナーの自身を見つめている。
「これ以上されると、マズい。」
「マズい？」
「マホ。挿れて、いいんだよな？」
確かめる様に聞けば、マホは少しだけ不安気に瞳を揺らしながらも大きく頷いた。
しゃがんでいるマホの手を取って立ち上がらせると、ふんわりとした彼女のスカートをバサッと捲り上げ、ショーツを下ろした。
彼女の身体を後ろ向きにさせると、マホは不安そうにしながらも、足を開いて両手を書棚についた。
プリッとした張りのある彼女の尻を2.3度撫でてから、ライナーは自身を彼女の秘部へとあてがい、その前に、と強度を確かめる様にマホが手を付いている書棚に自分を手を当て、何度か強く押してみた。
重工な造りの棚と、その棚をビッシリと埋め尽くしている分厚い書物はよっぽど安定しているのか、ライナーが強く押してもビクともしなかった。
安心した様にライナーはマホの入り口に当てた自身をゆっくりと侵入させていく。
「あっ……痛っ…い」
「くっ…キツイ……な」
思った以上の痛みと、思った以上の圧迫感に互いが戸惑っていた。
ライナーとしては勿論このまま突き進みたいのだが、痛いという声を聞いてしまっては無理矢理は出来ない。
「マホ。やっぱり止めた方が……」
勿論彼女の事を気遣ってのつもりだったが、マホはブンブンと首を横に振った。
「嫌だっ……続けてっ」
「でも、痛いんじゃ……」
「平気！！！だから……ひゃっ……いっ…」
彼女が喋っている途中で、少し奥に進めてみれば明らかに平気では無い声がマホから漏れた。
「やっぱり、痛いんだろ？」
「痛くていいのっ……だって、ライナーと初めて一つになった証拠なんだからっ……」
愛した人に自分の初めてを与えた証を、痛みとして覚えておければ、それはこの上ない幸せだ。
「だからっ……お願いっ」
「……分かった。」
言って、マホの肩甲骨にチュッと口付けを落とすと、ライナーは更に奥へと道を切り開く様に自身を進めて行った。
「いっ……ううっ………」
もう少し、という所で今までの力では通用しない程の反発を感じ、ライナーはマホの腰を両手で抱える様に持つと、彼女の腰はこちらに引く様に、自分の下半身は奥へと進む様に、突き上げた。
「あああああっ――！！」
マホの悲鳴と共に、自身への反発が無くなり、そのまま最奥まで貫いた。
しばらくその状態を保つ様に停止すると、ライナーは何度か深呼吸を繰り返した。
少しでも動いてしまえばすぐに達っしていまいそうな程に、ライナーの自身は限界にきていた。ちょっとでも落ち着かそうと思うものの、今この瞬間にもマホの中はライナーの自身をいたぶる様に絡み付き、ドクンドクンと脈打つのだ。
「マホ……。悪いがすぐイッてしまいそうだ。」
「んっ？ライナーが気持ち良くなってくれたらそれで良いよっ」
「俺がそれは嫌だ。マホにも気持ち良いと思って欲しい。」
「あっ……あの、ライナー？」
躊躇う様な声色でマホは言うと、首だけを後ろに向けてチラリとライナーを見た。
そして、ライナーを限界へと加速させる言葉を吐くのだった。
「私、ずっと気持ち良いんだけど……」
「結婚しよ……」
「へっ？あっ……んっ……あぁっ」
水を得た魚の様にライナーが動きだし、マホは甘い声を上げた。
「あ……ダメだ。本当にもうイく。」
動き出して1分も経たない内にライナーが苦しそうにそう呟き、一気に腰の動きを加速させると、そのまま昇りつめた。