企画物BOOK

□Britches chaud
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 そのままマホの体の上に覆い被さると喰らい付く様な口付けをしてから、もう一度マホの中へと指を侵入させた。

「あっ……ああっ……」

再び与えられた快楽に、腰を浮かせるマホの腹を押さえながらリヴァイは言う。

「お前、初めてイッた時の事覚えてるか?」
「あっ……あっ……んん?」

一体何の話をし出したのだろうか、と考えながらもそろそろまたやってきそうな波にマホは身構える様に体に力を入れた。

「あっあっああっあああああっ…………ぅ?」

また、達する直前で指を引き抜かれ、マホは不満気にリヴァイを見たが、リヴァイは愛液でキラリと濡れた自分の指を眺めながら言った。

「俺はよく覚えてるぞ。お前を初めて抱いてから3回目の頃だ。俺以外を知らなかったお前の体を俺の手で開発して、こんなに厭らしい体にしたんだよ。俺が。俺の為に。」

再びリヴァイの指がマホの中に侵入して、上下に動かしながら親指で外側の膨らんだ蕾をグニグニと刺激した。

「ああっ……やっ……あああああっ…。」

再びの快楽に、マホはシーツをギュッと握った。

「他の男の前で、厭らしく鳴かせる為じゃない。俺だけに感じる為にお前を抱いてきた。」
「あっああああああ―――――――っ!!」
「おい馬鹿、待て!!」

指を抜こうとしたのと同時に、マホの膣内がキュゥっと締まり、一際大きな声を上げてマホは鳴いた。壊れた蛇口の様にマホの中から勢いよく吹き出した水がシーツをリヴァイの手を足を腹を濡らしていく。

「はっ……はぁっはぁっ………」

頬を上気させ、荒く呼吸をするマホを睨みながらリヴァイはチッと舌打ちをする。

「おい。誰がイって良いって言った。」
「あっ……うう。ごめんなさい。」

ヒクヒクとビクついているマホの入口をチラッと見るとリヴァイは自分の下着を脱いだ。
 先程から我慢の限界という様に先端を光らせている硬くなった自身をマホの部分へと当てがうと、そのまま中へと侵入させる。
 充分に濡らされた入り口は嬉々としてリヴァイの自身を受け入れて、もっと奥へと導く様に絡みついてくる。その感触にリヴァイは甘い息を漏らした。
 数回、上下に腰を動かしただけで、マホは再び限界が近付いてきたのか、内壁でキュゥッキュゥッとリヴァイの自身を締め付けてきた。

「おいっ……まだ待て。そんなに締めつけられたらイきそうだ。」
「あっ……そんなっ無理……気持ちいっ……」

グングンとせり上がってくる快楽の波を制御する方法など知っているはずも無く、マホはただただ首を振った。
 リヴァイ自身も彼女の中で与えられる快楽の所為で限界が見えてきて、チッと舌打ちをした。

「分かったもういい。イけよ。ただし、1回で終わると思うなよ。」

言いながらリヴァイは腰の動きを早めた。昇りつめていた波は一気に加速し、マホはリヴァイの首に腕を絡めて激しく声を上げながらすぐに達した。
 リヴァイも彼女の快感に引きずりこまれる様に自身の欲を吐き出した。




 その後、何度も絶頂えお迎え、何度もリヴァイを受け入れ、明るかったはずの空はとっぷりと暮れた頃、マホはリヴァイの腕の中でボーッとしながら天井を見つめていた。動こうにも体が完全に疲れ切って動く気にもならない。食欲すら沸いてこないのだ。

「リヴァイ……」

少し掠れた声でその名前を呼ぶと、リヴァイがモゾリと動いた。

「何だ。」
「もう、他の女の人を抱くのは止めてほしい……。」
「別に抱こうと思って抱いているわけじゃない。向こうから迫ってくるから……」
「それでも嫌だよ……。ねぇ、リヴァイ。今日、私がエルヴィンに……その…」

モゴモゴと口ごもるマホにサラリとリヴァイは聞いた。

「感じさせられてた事か?」
「そ、そういう言い方しないで!と、とにかく、エルヴィンにああやって迫られて、嫌じゃない?リヴァイは……。」

そうマホが言うとリヴァイはバサリとマホに覆い被さった。

「ほぉ……。お前は俺に嫉妬させる為にあんな事したのか。」
「そ、そうじゃないけど!!」

チュッと触れるだけのキスをしてリヴァイはマホの上から体を退けると、マホをグイッと抱きしめた。

「まぁ、そういう作戦なら成功したかもな。お前、マホよ。」
「え、ええ?」
「もう、他の女に誘われても受け入れようとは思えねぇな。多分。エルヴィンの部屋の前でお前の声が聞こえた時は一瞬頭が真っ白になった。」

大切な物を抱える様にリヴァイは腕の力を強めた。

「お前が離れていくんじゃねぇかと思うと、怖くて震えた。そんな中でお前が俺の名前を叫んだのが聞こえて、何とか正気に戻ったが……あんな思いは二度としたくねぇ。」
「リヴァイ……。」

お互いがお互いの大切さを深く実感して、強く、強く抱きしめあった。
絶対に離れる事は無いと誓う様にもう一度口付けを交わして……。


 翌日、リヴァイは団長室の扉を叩いた。
「どうぞ」
の声を聞き終わるよりも早くリヴァイは扉を開けた。
入ってきた人物に、エルヴィンは一瞬驚いた顔を見せたがすぐに表情を戻した。

「どうしたんだ?リヴァイ」

そう聞けばリヴァイも表情をピクリとも変えずに言った。

「ずっとマホの愚痴に付き合ってくれてたんだってな。感謝してる。」
「そんな事は別に礼を言われる事じゃない。これからも―――……」
「大丈夫だ。これからはもう無い。俺はもうアイツを裏切らないと決めたからな。」

エルヴィンの言葉を遮る様にしてリヴァイが放った言葉に、僅かにエルヴィンの顔が強張る。

「そうか。なら安心だ。」

言って、リヴァイの肩にエルヴィンはポンと手を置いた。その、エルヴィンの手首をリヴァイはグッと掴んだ。
室内にピシッと緊張が走る。互いの視線がぶつかり合う。どちらも逸らさずに火花でも散りそうな睨み合いがしばらく続いた。
正に一色触発の空気の中、先に口を開いたのはリヴァイだった。

「おい、エルヴィン。二度目はねぇぞ。」
「リヴァイこそ、次は無いぞ?もうマホを裏切るな」

フンッと互いに鼻で笑い合うと、リヴァイは掴んでいた手首を、エルヴィンは肩に置いていた手を、それぞれ離した。

もう、誰も裏切るものか―――……。

―END―
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