*parallel's
□距離感
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収録後、おしゃべりもそこそこに帰宅する。
と言っても俺が今日向かうのは相葉さんのお家。本人には言ってないけどね。
マネージャーには家の少し前の交差点でスーパーに寄るからとおろしてもらった。
ここからこっちに曲がれば相葉さんの家だから丁度いい。
適当につまめるもの買って、タクシーをとめて相葉さんの家に向かった。
ピンポーンピンポンピンポンピンポーン
何度もチャイムを鳴らすと勢い良く扉が開く
「もう、近所迷惑!」
「出てくんのが遅いからだよ」
「来ると思ってたよ。早く入んな。」
「なんだよ、言われなくても入りますよ。」
なんとなく噛み合わない会話をしつつ部屋の中に入った。
いつも思うけど、そこそこ片付けられたこの家は相葉さんのイメージからはやっぱ想像できないよな。
ゴチャゴチャしてそうなイメージだもん。
そういうギャップがいいのかね? なんだかんだで料理もそこそこできるしなあ。
モテるんだろうな…俺と違って。
「ニノ、なんか飲む?ビールでいい?」
「えー…、いいよ。」
「どっちだよもー。いいんだね?はい、どうぞ。」
こう言う優しいとこもさらにモテるんだろうな…俺と違って。