ごめんなさい…。

□絶体絶命。
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キッドは驚いて必死に叫ぶ。

撃たれた所は左胸。

心臓がある場所だ。

私は薄らいで行く意識の中、必死に叫ぶキッドの顔と声を聞いていた。

キッド「しっ、しっかりしろ!もうすぐ、もうすぐで救急車がくるからっ!うぅっ…!」

あ「しゃっ…。喋っちゃだっ…め…。血が出ちゃうっ…。」

キッド「アナタこそ、喋っちゃダメです!私を庇ってまでこんな事を…。」

あ「そんな事、言わないでっ…!キッドが助かってくれて、良かった…。だって、これ以上キッドが撃たれたら私、見てられないもの…ッ!」

キッド「そんな…っ!うぐっ…!アナタの方がよっぽど…」

あ「酷いでしょうねっ…!うっ…!だけど、キッドの命に変えられないもの…。本当に、嬉し………。」

私はとうとう意識が遠のいて、身体がフワフワしてきた。
キッドはその姿をみて、

キッド「えっ…?ちょっ…!起きろ!おい!ウッ…!起きろよ!」

必死に私を呼びかける。
私は目を閉じたまま、涙の雫を一滴落とした。

キッドは私の首筋に手を当てた。

キッド「まだ、生きている。気を失っただけか…。」

すると、けたたましいサイレンの音が次第に大きくなって、警察と救急団員が、コッチに担架を持って走ってくる。
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