オレの脳内は・・・
□不謹慎なんだからっ!
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深夜0時。
廊下から足音が聞こえる。
警備員の人だと思って、ベットでスヤスヤ寝ていた。
ガラッ!
すると乱暴に病室の扉を開けた。
(警備員⋯じゃない。)
私は目を開いて足音を聞く。
徐々に近づく足音は私のベットの前で止まった。
「うおおおおおおおおおおおおっ!」
ザクッ!
刃物を振り下ろした男は獣の如く、私に襲いかかった。
間一髪よけた私は少々息切れをしていた。
「誰だ、お前は!」
「オレか⋯?オレは小松美穂子の兄貴だ!おとといの事件、忘れたとは言わせねぇぞ!」
「一昨日の事件って、帝丹高校で起きた事件の事か!だけど、なんで私をおそうの?!」
「俺も今日の今日までずっと工藤新一が解決したものだと思ってたよ⋯。しかし、今日自動販売機の横のベンチで気を落としながらコーヒーを飲む工藤がいてな⋯。相当なショックを受けていたのか、胸倉つかんでも何にも言ってくれなかった。しかし、一人の女の名前が出てきた。お前だよ、お・ま・え・!」
言葉に詰まった私は何を言えばいいのか分からなくなった。
「お前が⋯。お前さえいなければ、妹は刑務所暮らしにならなかったんだ!」
「それで私に復讐して殺そうっていうの?!」
「ああ、そうさ!お前を殺し、妹の仇を取るんだ!そして妹の釈放金を払い、二人で暮らすんだ!」
それを言った瞬間、男は花子に再び襲いかかった。
私は男のみぞおちに一発入れて胴回し回転蹴りをして男は気を失った。
私はナースステイションに行って警察を呼び、無事身柄を確保した。