オレの脳内は・・・

□不謹慎なんだからっ!
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私はフラつく足取りで蘭ちゃんの足元にある花を拾って、近くにある花瓶の中に入れてあげた。

「蘭ちゃん⋯、私のせいで泣かしてごめんね⋯。」

私はそういって蘭を抱きしめた。

「工藤君⋯。私がなんで諦めてほしいか分かった?こういう事になりかねないでしょうが⋯。もう、取り返しつかないじゃない⋯!」

私の涙は次第に悔やむ涙と怒りの涙に満ち溢れていた。
すると、新一はスタスタと病室を出て行った。

「花子?こんな感じでいいかな?」

「最高!たまには私たちも追い込まなくちゃね。病室での盗聴器はNGだからおそらくここにはつけてないと思う。この前みたいにね。」

「私、なんか新一をこんな風に追い込むの初めてだわ!すごい楽しいっ!」

「残るはあとあれだけね⋯。」

そう、意味深な会話を私と蘭はしていた。
何か企みでもありそうな、そんな会話が。




一方、その頃⋯

「あぁ⋯。やっちまったな⋯。どうすればいいんだ⋯。事件みたいにパっと解決できるもんじゃねぇし⋯。女はよくわかんねぇなぁ⋯。」

帝丹高校2年、学園のアイドル工藤新一は今、自動販売機の前で缶コーヒーを買って独り言をブツブツ言うその姿はまさに魂の抜けた抜け殻のようだった。
その落ち込み様は異常なほどだった。
通りすがりのおじいちゃんに話しかけられても気づかない。
新一のファンだという美人ナースに声を掛けられても気づかない。
見るからにヤンキーな人に喧嘩を売られても気づかないその態度にヤンキーも殴りたくなるほど嫌な顔つきをしていた。

「はぁ⋯。もう一本コーヒー買うか。」
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