オレの脳内は・・・

□犯人は私?!
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「その人、知ってます!昨日、そこの女子便の中で、えーっと…あ!あそこにいる先輩をいじめてた人!そこで私が仲介したの。」

私は指を指しながらそう言うと、新一はその人に向かって歩み寄った。

「失礼ですが、名前は?」

「私は小松 美穂子。被害者の木村 早苗からいじめられてました。でも、だからって人を殺すようなことは…!」

すると、足音が次第に強まってきた。
振り返って見ると、警察手帳を片手に持ちながらしゃべっている、茶色いシャプールを被った『目暮』という刑事が早速新一と話していた。

(知り合いなのかぁ…。)

すると、被害者とグルになって小松をいじめていた仲間が現れた。

「さなえぇぇぇぇぇっ!どうして死んじゃったのよ!」

「全部、あの女が…、あの女が早苗を殺したんだっ!」

「あの、被害者と仲が良かった方々ですか?」

新一が覗き込むように二人の顔を見る。

「そうだけど…。」

「被害者は、何か変わったことありませんでしたか?」

そういえば…、と話を続ける。

「今日、なんか変だったよね。」

「ちっちゃいメモ帳みたいなのを見たらいきなり血相変えちゃって。私たちにも教えてくれなかったんだよ?」

「もしかして…」

そう言って新一は死体に駆け寄る。ブレザーのポケットに手を突っ込むと、何かと何かが掠れる音がした。出してみてみると、新聞紙の切れ端の文字で、

【秘密をバラされたくなければ、二階の女子便にこい。   高2 花子】

と、書いてあるのがはっきり見えた。

「………え?」

(なっ、なにそれ…。私、そんなの…)

「うそ?!あなたがどうして?」

小松は戸惑うように尋ねる。
しかし、私は自分に何が起きてるのか状況が理解出来なかった。

「はは…。んなバカな…。わっ、私がそんなのするわけないじゃないっ!」

すると、制服警官が目暮の耳元でこそこそと話すと、紙を受け取り目暮は咳払いをして文面を読み上げる。

「えー。司法解剖の結果、頭蓋骨陥没による撲殺と視られる。傷は数回にわたっての犯行の線が強いため、相当な恨みのあるものだと思われる。また、傷口からみて武道の有段者である可能性が高い。」

「なっ…!それじゃまるで私のこと言ってるみたいじゃない!第一、私はこの人と正式に喋ったの、昨日が初めてだし。」

(私、もう無理かもぉっ…!(TT))

そう、思うしかなかった。
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