まめ(山田)の話。
□私にできること【アバッキオ】
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ジィーーーーー・・・・・・・・・。
見られている、確実に見られている。
子犬のような構ってほしそうな目で俺を見るこいつ
ジィーーーーーーー、
ア「あぁ、もう。お茶だお茶」
俺は負けた
私「は、はい!」
嬉しそうな顔をし、こいつはお茶を入れに行った。
ア「あれは子犬だな、確実に」
ふと思った。
喜怒哀楽が分かりやすすぎて子犬みたいだ。
私「アバッキオ先輩!入れてきって…うわっ……!!!!」
ガッシャーン………。
こいつは何も無いところで転けた。
子犬じゃねぇ、ただのバカだ。
ア「また派手に転んだな、名無しさん」
俺は転けたこいつに近づき言った。
私「えへへへ…//また転んじゃいました……って、え????今名前…」
ア「あ」
思わずこいつの名前を出してしまった、
ア「俺は言ってない、さっさと入れてこい…!!!」
私「え、でもさっき名無しさんって…!!!」
ア「いいから、入れてこい…!!!仕事増やすぞ!!!」
私「は、はいぃぃぃぃぃ!!!!」
こいつは半泣きでまたお茶を入れに行った。
ア「あいかわらずバカだな…」
俺はフッと笑った、
私にできること=彼を笑わすこと。