まめ(山田)の話。
□私にできること【アバッキオ】
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俺は今度の任務の大事な書類に目を通している
私「アバッキオせんぱーい、」
ア「……。」
私「ねぇねぇー、アバッキオせんぱーい、」
ア「………。」
で、さっきから俺の名前を呼んでいるこいつは新人の名無しさんだ。
私「聴こえてますー?アバッキオせんぱーい?」
ア「……………。」
私「アバせんぱーい」
「アバちゃーん」
「アバッキオー」
「アバ茶ー」
「ロン毛ー」
「タマゴの殼みたいな帽子ー」
ア「るせぇぞ!!!!!」
私「やっとこっち向いたー!」
こいつはふにゃりと笑う
こいつは弱い、だから俺と一緒に居る
それにこいつはドシだ。
お茶はこぼすし、何も無いところで転ける。
まともにできることなど、ほぼ無いに等しい。
だけど、こいつに名前を呼ばれるのは嫌いじゃない。
ア「で?なんだ?」
私「なんだ…って?」
ア「呼んだだろ」
私「あー…、えーっと…」
ア「はぁ……(呼んだだけか…)」
俺がため息を吐くとこいつは
私「あっ!そうそう私に何かできることありま「ない」……(シュン)」