BL-novel

□太陽みたいに
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「・・・」
「・・・」
俺たちは今買い物に来ている。
といっても、予定を合わせて仲良く
ショッピング、というわけではない。
事の発端は渚の発言だった。


ハルの家で、みんなで鍋をするから
凛も家に来ないかとハルに誘われた
ことがきっかけで家にいったところ、
幼少時代にはいなかった新しい
メンバー、竜ヶ崎怜がいた。

少し気に入らなかったが、まぁ、
こいつには俺も迷惑をかけてしまった
ことだし、怜も今はハル達の仲間
なんだからこんなことで
イラつかないでもいいだろうと、
適当に腰を下ろした。

すると、台所で鍋の用意をしていた
ハルと真琴の様子が突然騒がしくなった。

「まこちゃんどうしたのー?」
「あ、えっと・・・白菜が
きれてたみたい」
「えぇっ!?そうなの!?」
「困ったなぁ・・・」

真琴は苦笑を漏らしながら、渚とハルと
3人でうーんと考え出す。
白菜無しの鍋はちょっと嫌かもなぁ、
と俺も思考巡らしていると、
渚が何か思いついたようで、
「じゃあじゃあ」と言った。

「何か思いついた?」
「うん!怜ちゃんと凛ちゃんの2人に
買いに行ってもらったら?」
「は?」
「えっ」

渚が言った途端、今までずっと黙っていた
怜も驚きの声を上げた。
ていうか、「えっ」って何だよ
失礼だろうが。

「何で俺がこいつと。ってか渚が行けば
いいだろ」
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