seaweed
□要らねェんだ
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「……わたしのこと!」
「…しつけェっての」
「答えてくれないんだもの」
「………」
「イエスかノーか言うだけよ?…あ、半分は無しね」
「……………」
こんなこと聞くのは野暮ね
けど
答えないゾロだって
野暮なんだから。
こんな問答をはじめて早30分。
ええい
こうなったらやけくそ。
「どうして答えてくれないの…っ、嫌いだから?ねえそうなの…?」
シャツを掴んで
涙をちらつかせてみたりして。
…ああ 気色悪い、ああ女々しい、
ていうか、誰コレ。
「はあ……もういいや」
諦めた訳じゃないんだ、
けれど馬鹿馬鹿しさに
恥ずかしさが圧迫してきたから。
遂にショート。
10秒ほどの沈黙が流れる。
その空気を揺らしたことばは
「………ノー」
「………」