seaweed
□要らねェんだ
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本日、快晴。
文句のつけようがない
真っ青な空に
いつかどこかでみた
風景画のように
綿飴みたいな雲が浮かんでいて
さらに微睡みを誘う気温、
その中をふんわりそよぐ風。
いつもならお決まりの場所で
あなたの腕を枕に夢うつつの状況下………
「ねえどうなの?すき?」
胡座をかく彼の
足の間にすっぽり収まって
鍛えられた胸板を叩く。
口をついて出るその文字羅列は
わたしが意図したものであり
けれどもそうではない。
らしくないなんて次元じゃない。
普段から素直じゃない私に
こんな可愛らしい言動は
向いてないんだ。
けれども実は女の子なもので、
だから不安になることもあるようで。
滅多に甘い詞なんか囁かない
ゾロを問いつめたりしちゃうみたい。
面倒だなんて、
思わないでよね___