短編夢小説(NARUTO)
□お正月
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サソリがシスコン。
「ヒナタ姉様、見て見て!人がたくさん!」
「ヒナタ姉様、あのりんご飴食べたいな!」
「ヒナタ姉様、あのお人形がほしい!」
私の手を引きながら、大きな目をきらきらと輝かせて歩くサソリは、私にとって天使のようだった。
そう、あの時はあなたも私も、幼くて、純粋だった。
元旦の神社ほど込むものはない。
お墓参りをして、その向かいにある神社に来てみたのだが、屋台がずらりと並んでおり、人ごみの苦手な私はすこし帰りたくなった。
しかし、彼がどうしてもとねだったので、私は断ることなどできなかった。
サソリは6歳、私は14歳だった。
「りんご飴、美味しい?」
「うん、とっても!」
小食なのに、調節して食べるということが分からない彼は、りんご飴を半分残してため息をついていた。
「あらら、お腹いっぱいなの?」
「うん……ヒナタ姉様、食べてくれる?」
「はいはい」
私が笑ってしゃがむと、サソリがほおにちゅっとキスした。
必死なのか照れているのか、顔が真っ赤である。
「ボク、大きくなったらヒナタ姉様と結婚する!」
「ふーん、嬉しいこと言ってくれるじゃん!」
私はサソリにキスされたところが妙にベトっとしているのを感じたが、かまわずサソリを抱きしめた。
サソリは喜び、私の背中に手を回した。
父様と母様が任務でなくなったと聞いた時、私はサソリに何と言っていいか分からなかった。
ねえサソリ、結婚してくれるんじゃなかったの。
私は砂にいるのよ。
ほら、はやく帰ってきなさい。
砂を抜けたサソリを思う姉、という設定。
ショタサソリ書きたくて、でもサソリにはシリアスさが欲しくて。
なんか変な感じだな、もうちょっと頑張らないと……(´・ω・`)
それにしても口の周りベトベトにしながらりんご飴食べるサソリって可愛くないですかね???(*´∀`*)