One More Night

□O M N 10
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「この島は比較的治安はいいが..降りる時は気をつけろよ?」
『わかった!!』
「アイアーイ!!」


長めだった今回の航路も無事島にたどり着いた。
今回は春島で、私の島と同じ気候に懐かしさを覚えた。


手元にある本はすべて読み終えてしまい、新しい薬草の本を買うのが楽しみだった。


「この島のケーキがすっごい美味しいらしいから、俺楽しみ!!」
『私は本を買うのが楽しみ!!』


ベポと2人してはしゃいでいると、後ろからローに抱きつかれた。


「お前は前に誘拐されたからな、単独行動は禁止だ。」
『ロー!!』
「仕事が溜まってますから、キャプテンの下船は禁止です。」
「ペンギン!!」




One More Night 10




お留守番のローと一悶着あったものの。
結局、ローはお留守番で、私はベポとペンギンさんと街にくりだしていた。


『ペンギンさん、付き合ってくれてありがとうございます!』
「俺も買いたいものがあったからな、ついでだ。」
「●●●!本屋に行ったらその後ケーキ食べようね!!」
『うん!!』


街に着くと、ペンギンさんご所望の武器店を周り、私の目的である本屋をぶらついた。


いくつか買いたい本が見つかったが、如何せん、薬草の本はみんな分厚くて重いという欠点がある。
どれにしようか絞っていると、大丈夫だからとペンギンさんたちが持ってくれたおかげで、買いたい本も買えてホクホクだ。


次はベポの目的であるケーキ屋さんを残すのみ。



「●●●、薬品とかは買わなくてもいいのか?」
『えーっと、いろいろ買いたいものはあるんですが、ログが溜まるまであと1週間はありますし、ローと一緒に行こうかな....と。』
「なるほど。キャプテンはだいぶ拗ねてたからな。そのほうがいいかもな。」


ペンギンさんの言葉に、出かける直前まで納得のいってなかったローの顔が浮かんだ。


『ローに何か買って帰ろうかな....きゃっ!!』


そう思い、キョロキョロとあたりを見回していたせいで、注意散漫となり、脇道から出てきた人とぶつかってしまった。
よろけて転びそうになったところを、その人に支えてもらい、幸いにも転ばずにすんだ。



「オイ!どこ見て....。」
『すいませ....っ!!』



ぶつかった人に謝ろうと視線を向けると、すっごい怖い顔つきの赤い髪の人と目があった。



ヤバイ人にぶつかった!!



「●●●!だいじょうぶ...ユースタス・キャプテン・キッド!!」
「げぇっ!!」



私に気がついたペンギンさんとベポが駆け寄ってきた。





「........天使か?」





「「『えっ((はっ))!?』」」



怖い人は私を凝視し、何か、つぶやいていた。






(....面倒なやつにあったな。)
(俺、やな予感しかしない....)
((あの....大丈夫ですか??))
(........。)



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はい、ここで閣下登場!!
嵐の予感です。

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