犬鬼灯
□プロローグ
1ページ/1ページ
「と、いうわけだ。君にもその暗殺に加わってほしいんだが、良いかな?」
薄暗い部屋の中に男の声が響く
テーブルを挟んで男の向かいに座る二人の少女
その内の一人が口を開く
「私は良いと思うよ。暇つぶしにはなるだろうしね。君はどうするんだい?」
ガリッ
隣に座ってた少女が加えていた棒付きキャンディを噛み砕いた。
「あはは!当たり前の事聞くなよ。やるに決まってんじゃん!こんな面白そうなこと、わざわざ見逃すわけないよ。
それに“アイツ”の停学ももうすぐとけるっしょ。」
「じゃあ、明日から頼むぞ。」
そう言って立ち上がった男。
「はーい」
新しい飴の包みを開けながら言う少女
「さーてと!久しぶりに行きますか!がっこーに。」
楽しそうな声が部屋に響いた