Shorts&Medium(HP)

□Sicher, dass Sie Gnaden?
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「では、また。」
あぁ、また言えんかった。
もっといてほしいと、側になんて。
「・・・咎めの言葉や減点は出るのにな。」
名前・苗字。
茶色のロングに緑の爽やかな瞳。
「何故だ、何故言えん。」
いつもは少し甘いと感じる紅茶も苦いと感じる。
分かっているんだ、このままじゃ名前に嫌われてしまうと。
だが、緊張して言葉が出ない。
「名前、好きなんだ。」
机の引き出しにしまってある彼女の写真。
グレンジャーと一緒に仲良く写っている。
「言わなければ、彼女が・・・」
離れてしまう、それを知っている。
抱きしめたい。もっと優しくしてあげたい。
「何故、名前にも冷たくしてしまうんだ。」
分からない感情。彼女といるだけで暖かく包まれる。
もっといたい、近くで触れたい。なのに出来ない。
「勇気をくれ。」

少しだけグリフィンドール寮が羨ましいと思った。
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