Shorts&Medium(HP)
□Rain....
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「・・・先生の前でないちゃった。」
先生は昨夜の雨を覚えていますか?
忘れちゃっているのかもしれない。
「・・・どうしたのよ、名前。」
パンジーが心配そうにみつめる。
「あまり眠れてないみたいじゃない、名前らしくない。」
そうかな、私はいつも通りだけど・・・
心配ありがとう、大丈夫。
そう言って、なんとか朝食を食べ終えた。
気がつけば、夜。
誰もいない中庭に私は移動する。
「・・・雨よ雨よと雪月花。」
雨が降って欲しい、そうすれば貴方に逢えるから。
「・・・ここが好きなのかね、名前。」
後ろには先生がいた。
「あの・・・先生・・・・」
あぁ、神様。アークエンジェル・・・
今だけでいいから・・・勇気を。
「・・・貴方のことが前から好きでした。」
・・・言ってしまった、軽蔑されるだろう。
そう思って怖くて目をつぶる。
「・・・我輩もだ、名前。」
私を昨日みたいに優しく抱きしめてくれた。
「前から好きだった・・・名前のことが。」
耳元で目をあけてくれと囁く。
「・・・先生。」
「セブルスだ、二人のときはセブルスと呼んでくれ。」
神様、アークエンジェル・・・ありがとう。
私は幸せです。