Shorts&Medium(HP)

□Rain....
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「こっちにこい。」
そういって、微かに先生は笑って、ドアを開けてくれる。
いままで入ったことのない先生の部屋。
薬草の香りが私を優しく麻痺させる。
「・・・綺麗に整理整頓されてますね。」
「当たり前だ、Ms.苗字。」
壁際の棚には薬品はホルマリン漬けがびっしりと並んでる。
そして、机の上はレポートが山積み。ソファーや暖炉、キッチン。
なんでも揃ってる気がした。
「・・・寒いだろう。」
そういって、先生は親切に暖炉に火ををつけてくれた。
そして、ローブや制服を魔法で乾かす。
「・・・幸せ、とっても幸せ。」
そう思うと涙が・・・・
「どうした、名前。」
いま、名前で・・・・。
そして優しくぎゅっと貴方に抱きしめられてる。
「・・・嬉しいんです、先生。夢みたいで・・・」
そうだ、夢だ。夢・・・。
「こぼれた雨を空へはきだせ。」
・・・そうします・・・・
雨が涙で、空が貴方や外なら・・・
先生、私・・・・貴方のことが・・・

だいすきなんです。
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