Shorts&Medium(HP)
□真夏の俺様大作戦
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「セブルス、名前。これを売るんだ。」
ルシウスに渡されたものは我が君のお面やマグカップやポスター。
唯一うれそうなのはナギニのぬいぐるみだろう。
「セブルス、売れると思う?」
私は恐る恐る聞いてみる。
「・・・名前、売れんだろうな。」
・・・売るしかない。
「我輩達は後ろにいよう、死喰い人たちにうらせればいい。」
セブルスらしくない言葉にドキっとしたが抑える。
「・・・どうしたのかね?顔をあかくして」
なんでもないっ!
「・・・名前。」
そういうと静かに手をぎゅっと握り締める。
「・・・セブルス・・・?」
小さく笑みをうかべ、歩き出す。
「しばらく、いい時を過ごせそうですな。」
私はコクっと頷くと、セブルスと一緒に最後尾をあるく。
・・・その時間が幸せなんて彼に言えない。