Shorts&Medium(HP)

□星屑と少女と
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見回りを終え、名前の元へと足を運ぶ。
「また、君かね?」
「だって、此処は星が綺麗にみえる。」
ホグワーツ敷地内に存在する小さな展望台。
我輩の彼女はずっと星を此処で見続けていた。
「名前は相変わらず悪い子だ。」
「悪い子にしたのはセブルスよ。」
後ろから抱きしめる彼女は愛らしい。
唯一、一緒にいれる恋人との時間。
「‪否定はせん、せっかくだ、みずいろの星を眺めるとしよう。」
「うん。」
名前と共に望遠鏡で星を眺める。
その星は甘く切ない輝きを放つものばかり。
「永遠にこの星々がみれればよい。」
「セブルス...」
甘くもほろ苦い世界、星々の刹那。
名前はネコのように甘えてくる。
誰もいないことを確認して頬にキスをした。
「あの星々は私達を呼んでいるわ。」
「なぜかね?」
「それは....貴方と一緒だから。」
あぁ、愛らしいグリフィンドールの君よ。
どうかその可愛い姿を他にみせないでおくれ。
「名前、素敵な星々だ。」
「セブルス、それはアンドロメダ大星雲。」
聴いたことないような名前が彼女から出てくる。
「教えてくれ。星々を。」
「えぇ、言われなくても。」
何故だろう、この時だけ彼女が博識にみえる。
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