Shorts&Medium(HP)

□I Love you...
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あのときのくうきのいろをおぼえてますか...

「名前、その書籍はなんだね。」
セブルスは私の隣で謎めいた表情を浮かべる。
「これはね、とある貴族の男と女の話だって。」
セブルスは興味なさそうに、紅茶を飲む。
「ロミオとジュリエットっていうの」
悲劇であり喜劇。その象徴となる物語。
両家は犬猿の仲でその両家の息子と娘が恋に落ちるお話。
「・・・くだらん。」
そうかな、セブルス。
私達がロミオとジュリエットだったらどうする?
そういって口づけを交わす。
「・・・名前!」
上品な紅茶の香りが口の中に広がる。
「我輩なら、名前を攫って共に逃亡する。」
そういって、壁に押し付ける。近い・・・・
「そうであろう?名前。」
そうだね、なんて馬鹿なこといったんだろう。
そういって彼を抱きしめる。
「・・・わかればよい、名前。」
うん、そうよね。セブルスだもん。
ふと、あの丘を思いだす。
セブルスに告白したあの丘にいって、また一緒に眺めたい。
「いつかみた空・・・あの夕日・・・もう一度みたい」
セブルスには甘えてしまうの、そしてわがままになるの。
「仕方ない、わがままなお姫様。」
そういって、セブルスはお姫様抱っこをして空を飛んだ。
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