Shorts&Medium(HP)
□Favore...
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「起きなさい、名前。」
優しい彼の声がする。
「はい、主。」
私の主であるセブルス・スネイプ。
私は、彼から創りだされた球体関節人形。
赤いロングの髪に緑の瞳に真紅の薔薇やフリルをあしらったドレス。
全て、彼の手作りらしい。
「すまないな、いつも構ってあげれなくて。」
そういって、彼の大きな手で頬を触ってくれる。
私は彼が好き。純粋に好き。
過去に球体関節人形の友達がいっていた。
「人形は主に恋するんですって」
「・・・何故?」
「名前、初めて触れて感情をくれてる人って主ですもの。」
そのとおりだ、初めて触れてくれたのも。
好きだっていう感情をくれたのも「彼」だ。
「主。」
彼はムっとする。
「ごめんなさい、セブルス。」
そういうと、彼が微笑む。
・・・何故だろう。