深海のルビー law長編

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船長室前



コンコン




『ローさん、私です。』


「入れ」


『失礼します。』


ローさんは机に向かい本をよんでいたようだった。

そして部屋に入ってきた私のほうにキュっとイスをむけ、足と手を組んだ。


『ローさん、掃除終わりました。』



「そうか。なにか必要な物があったら言え。」


『はい。ありがとうございます!』

 
「あぁ」


『それで…あの…ローさん。聞いて欲しい事があるんです…』


「はぁ…なんだ。」


『私の…事なんですけど…』


「…………。」


『あの…っ!私っ…!』


「……」


『わ、私はっ…!』


「どうした、言えねぇか。」


『っ…。ごめんなさい…』

 
「別にいい、じゃあ俺から聞く。」


『…はい?』


「お前…
深海のルビーだろ。」
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