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□人類最強になるまで
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―――…
気付けば地面に倒れていて、周りは血の海になっていた。
意識も朦朧としてくる。
さすがに5対1は勝てなかった。
しかも、リヴァイが素手なのに対し、相手はみんな武器を持っていた。
こんな負け方は初めてだった。
というか負けたのが初めてだった。
「はぁ、はっ……っは……ぅ…」
息も整わない。
苦しい。
女はいつの間にか地下街へ連れて行かれてしまった。
この5人の相手をしているうちに。
「くっ…………」
そのとき。
襟元を掴みあげられ、投げられた。
ドサッ
「リヴァイ、残念だったな!お前はずっとそこにいろ!ははははは!!」
そうして皆地下街へと消えた。
空には月が出ており、周りは静まり返っていた。
だいたい、深夜1時あたりだろうか。
くそ、身体中が痛え…
落下場所に手をつき立ち上がろうとすると、身体が沈んだ。
同時に悪臭が漂ってくる。
何事かと思い、足元を見るとそこは………
地下街の入り口付近の、ごみ捨て場だった。