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□人類最強になるまで
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…頭を金属の棒で強打された。
視界がぐらり、と一瞬大きく歪む。
そのせいで地面に叩きつけられた。
ドサッ
「がっ………は……」
目の前にある液体は……赤い…血……?
血?
脳がそう理解すると、強い吐き気が込み上げてきた。
畜生、汚ねえ…!
「おいこいつまだ目開いてるぞ!潰しちまえよ!」
「いや、それより頭蓋骨割ろうぜ!」
「何言ってんだ、さっさと刺し殺しちまえ!」
この地下街で名の知れたリヴァイは、
よく色んな人間から襲撃を受けた。
リヴァイ自身も他人の物を盗んだり、暴行を加えたりしていたからだ。
今となってはいきなり襲撃を受けても、その思い当たる節が多すぎて、ただ相手を倒すだけになっていた。
ああ、またか。
そう思って倒し続け、負けたことは一度も無かった。
しかし、今回は訳が違う。