トリップって...そんな馬鹿なぁ!!!

□棒倒し-後編-
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『いえーい!
1位だぁ〜』

「さすがルカちゃん!」

体育は嫌いだけどできるほう
だから、リレーでも1位をとった
まぁ、ツナとはまだ今日一言も話してないけど……
近くに行っても
なぜか、離れてく
そんなに避けなくてもいいじゃない
ホントに傷つくよ

「私、そろそろ行かないといけないから行くね?」

『そっか、頑張ってね!
雪ちゃんの事応援するからね!』

「うん!
ありがと!
頑張ってくるね」

今度は私が雪ちゃんの事応援しなきゃな
私が見やすい位地に行って雪ちゃんを見ていたら
後ろから不意に両肩を捕まれた
びっくりして後ろを見たら山本君だった

「何か今日元気無くね?」

ぐっふぉっ!
随分と痛い所をつきますね……
別に元気あるほうだけどな……
てか、元気あるようにみせてるはずなんだけど……
バレてた?

『そんな事ないよ
何時もと同じ私だよ?
ただ、暑いの嫌いだからさー
だからそう見えるだけじゃない?』

「そうか?
ま、あんま思い込むなよ?」

といい頭をくしゃくしゃにされるまで撫でられた
そんな事異性にされた事があまりないので恥ずかしくなり下をむいて照れてしまった

『わ、わかったから!』

そう言ったら納得したのか手をどけてくれた
今の子ってこわいわー
でも、この子だけなんだろうけど←
はぁー
私何かしたかなー
何がいけなかったのか……
あぁぁぁ!
考えれば考えるほど頭が痛くなる!
つか、今日、異様に頭痛いな……
ガンガンするな

「おい、神風
やっぱり何かあったろ?
話してみ?
……てか、お前顔色悪くねーか?」

『え?
顔色が悪い?
きっと気のせいだよ〜
だって私こんなに元気だし!』

と、いつもとかわらず大好きなダンスを見せるが
なぜか納得のいかない顔をしている山本君
いきなり手を捕まれたかと思ったら
歩きだした

『ちょ、どうしたの?
どこ行くの?』

何故か無言の山本君
え、何?
どうしたの?
この子は

など、いろいろ考えていたら
前を向いて歩いてなかった私は
山本君が止まった事に気づかず
突っ込んでしまった

『ご、ごめん!』

「いいっていいって
それより、ここで休んでおけ」

『ん?』

ここって言われて私の目の前にあったのは救護室的な所だった
なぜ連れてこられたか聞かなくてもわかる
別にいいのに

「ほら、行ってこいって
俺、次またでないといけないやつがあっから」

とだけ言い何処かへ消えた
えー
それだけ言って消えちゃうのー?
はぁー
ま、いいや、サボ……
休めるから

『すいませーん
気持ち悪くて頭痛いでーす』


















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