トリップって...そんな馬鹿なぁ!!!

□棒倒しー前編ー
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やって来ました。
どこの世界に行ってもこの季節になると体育祭で盛り上がる
体育祭なんて大嫌いだ
なんでこんなダルいのやらないといけないのよ
だったらもとの世界の高校の体育祭のほうがやりたいことやれて楽しかった←
でも、これもこれで楽しいかもね
せっかくまた若くなったんだからこれはこれで楽しまなきゃね

「"極限必勝"!!!
これが明日の体育祭での我々A組のスローガンだ!!
勝たなければ意味がない!!」

ボクシング部の主将、且
京子のお兄ちゃんこと、笹川了平
が叫んだら
私達の周りに座っていた生徒達が一斉に大声をあげた

『皆どんだけやる気なの……』

「まあまあ、そう言わずに
楽しもう?」

私がやる気無さそうに言ったら雪ちゃんが律儀に答えてくれた
や、楽しもうと思ってるけどやるまでが嫌いなのですよ
本番になっちゃえば楽しめるけどね

「なんだ?
神風、体育祭嫌いなのか?」

え、なんか広まってるんだけど
違うからね、山本くん!
だからそんなしょんぼりしないで!

『や、別に嫌いじゃないよ!
ただこの前段階が嫌いなだけ
だから、気にしないで!』

そう言えば納得したのか彼が前をむく
珍しく今日はツナの隣には座らないで
ツナたちの後ろに座ったのだ
後ろから見てると楽しい

「ルカちゃんの通ってた高校の体育祭はどんなんだったの?」

『私の高校の体育祭ねぇー
自分の出る種目がなかったら木陰で漫画読んでたり
自由だったよ
そもそも応援席がなかったからね
まぁ、学校が学校だからね〜
応援席にずっといることできない奴らばっかだからね』

「なるほど……
でも、今年からは違うからちゃんとやろ?」

『うん!
私はやるときはやるからね』

精神は高校生だけど世間からは中学生だからちゃんとやらないとね
うし!
任せとけ!

「今年も組の勝敗を握るのは
やはり棒倒しだ」

棒倒しに反応した獄寺くんがツナにきく

「どーせ1年は腕力ある2・3年生の引き立て役だよ」

それって答えになってるのか?
まぁ、見ればわかるからいいんだろうけどね

「例年組の代表を棒倒しの"総大将"にするならわしだ
つまりオレがやるべきだ
だがオレは辞退する!」

その一言で皆がざわめきだした
そりゃそうだだってあのボクシング部の主将だよ?
まぁ、理由がね……

そしてなんだかんだで総大将はツナに決まった
























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