リボーン短編

□155p
4ページ/5ページ



私が話してる横から知らない人がお兄さんに話しかけた
お兄さんと同じ格好をしてるから
お友達とか……?
もしかして探してたんじゃ……!
てか、怒ってるー!?

『ご、ごめんなさいっ!
この人私の事助けてくれてそのお礼に私がコーヒーを奢ってたんです!
この人は何も悪くないんです!』

私が勢いよく頭を下げて謝った
周りのお客さんは全員こっちを見ていた
うわー…
皆こっち見てるよ恥ずかしい…

「俺をかばってくれたのかな?
ありがとう
大丈夫だよ、こいつ元々こんな口調だから」

お兄さんは困った顔をしながら微笑んでくれた
あー
なんて優しいお兄さんなんだろう…

「ちっ
いい人ぶってんじゃねぇ
さっさと行くぞ」

「ちょっと待ってって」

そう言うとまだ熱いカプチーノを一気に飲んで
私の方を見た

「ごめんね、ゆっくり君とお話したかったしこのお礼もしたかったけど
こいつが煩いから行くね?
ありがと、ご馳走さま」

微笑んだお兄さんはお友達の方を向いていてどこかに行ってしまった

最後に私をチラっと見た
何か話してるようだったけど
どんな話をしているのか分からなかった

『かっこよかったなー』

無意識に出てしまった言葉だった
誰も聞いていなかったようで安心して
席について残りのココアを飲んだ

一方そのお兄さんの方は…

「随分いい雰囲気だったのに…
ぶち壊しだよ」

「何言ってやがる
あんなガキとくっついて何する気だ
お前とうとうロリコンに走ったか」

「ロリコン?
リボーン、あの子は20歳だよ
オレと3才しか違わない」

「ふん
そんなのどうでもいい」

また会えるといいな
そしたら次は名前を聞いて友達になろう



















次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ