リボーン短編

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『何がいいですか?』

私が無理やり連れてきた喫茶店
コーヒーの匂いがして少し目眩がする
私はコーヒーが苦手だからココアでいいや

「ホントにいいですって……」

お兄さん?はずっとこんな感じで断っている

『でも……
助けていただいたのにお礼ができないのは嫌です!
2度も助けていただいから……
お願いします、奢らせてください』

私の願いが届いたのかお兄さんは苦笑いをした

「あなたがそこまで言うなら……
カプチーノお願いします」

やっとお兄さんが折れてくれた
ふぅ〜
長かった……

『カプチーノですね!
わかりました!
今から頼んでくるんで席に座って待っててください』

私はお兄さんのカプチーノと自分のココアを頼んだ

カプチーノかー……
大人だな〜

チラッとお兄さんのいる方を向いた
携帯をいじっていた

無理やり連れてきたけど誰かと待ち合わせとかしてるのかな……
そしたら迷惑なんじゃ……
とりあえず後で聞いてみよ……

「カプチーノとココア、お待たせしました!」

ニコニコしながらお姉さんが私に渡してきた

『ありがとうございます』

会釈をしてお兄さんのいるところまでゆっくり向かう
こぼさないようにするのは結構苦手だが
こぼさずにお兄さんのいるテーブルまでついた

『お待たせしました
どうぞ』

「ごめんね、いただきます」

お兄さんは携帯の画面を下にして携帯を置いた
そして、私の持ってきたカプチーノに口をつけた

『あのー……
無理やり連れてきてしまいましたが……
誰かと待ち合わせとかしてましたか……?』

何も考えずに行動するからこーなるんだよ……
次からはちゃんと考えて行動しなきゃ……

「いえ、大丈夫ですよ」

コーヒーを飲んでるお兄さんを見て思った
ホントに様になってるって
かっこいいな……
性格優しいし
イケメンだし……
うん
どっかの誰かさんとは全然違うな

「な、何か顔についてるかな……?」

お兄さんを凝視してたら
少し困ったような顔をした

『えっ?
あ、あぁ!
す、すいません……!
えっとー……
い、いくつなのかなーって思ってて……』

見苦しい……!
とっさに出た言葉がこんななんて……!
絶対変なやつに思われた……

「ハハハ
俺は23歳ですよ」

ジャストフィットォオオオオオ!
ちょうどいい年齢ですよー!

『え、あ、あぁ……!
わ、私より3つ年上なんですね!』

くっ
さっきからどもってばっかりだ……
落ち着いて、落ち着くんだよ

「じゃあ20歳か……
若いね」

ニコニコ笑いながら言うお兄さんはホントに大人っぽかった
そんなお兄さんに見惚れていて
ぽーっとしてたら首をかしげられた
また変なヤツだと思われるっ!

『お兄さんも十分わ「ここで何してる」
え……?』
















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