リボーン短編

□不良にもいいやつは居ると思う
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昨日、オレのクラスに新しい子が転入してきた
凄く怖そうな不良系な女の子

『……
神風 ルカです。』

あ、でも、ちゃんと敬語で話すんだ

先生が少しこの子の事を話てすぐに終わった
運が悪いのか何なのか
その子はオレの隣の席になってしまった
あぁ……!
最悪だーーー!


「ねぇ!
ルカちゃんってどこから来たの?」

今はクラスの皆に質問攻めにされている
それを律儀に答えているあの人
意外と優しい人なのかも

そんな事を思っていたら獄寺君が隣に来た

「あの女どっかで見たことあるんすよ」

「え!?
ほ、ホント!?」

「はい!
確か……
マf
な、何でもありません」


今何かいいかけた気が……

焦って話しを変えた獄寺君
山本も加わっていつもの1日がスタートした

1時間目
オレの大嫌いな英語の時間
昨日越してきて教科書がないみたいだったから貸してあげた
何も言わないのかと思いきや

『ありがとうございます』

律儀に敬語でお礼を言われた
そこからオレは必死に黒板に書かれた言葉をノートに書きうつしていた
隣を見るとルカちゃんは英語をノートにずっしりと書いていた

黒板には書いてない文字が沢山書いてあって
読めなかった
ルカちゃんのノートを見ていたら
先生に当てられた

「沢田、これを答えてみろ」

その声で一斉にオレを見る皆
わからなくて答えられないでいたら

「わかるまで立ってなさい」

それを聞いて皆が笑う
どーせオレはダメツナなんだ

ツンツン

隣から指で手をつつかれた
その犯人を見たらルカちゃんだった
あいにくオレの後ろには誰もいない

オレのノート端の方に
綺麗な字で英語と日本語の訳が書いてあった
わかるように解説も小さく書いてあって
バカなオレでもわかった

「あ!
そっか!」

声が出ていたらしい
また皆が一斉にオレを見た

「沢田、わかったのか?」

「え、あ、はい!」

ノートに書いてある答えを言ったら
座る事ができた

「ありがとう!」

『いえ』

直ぐに下を向いてしまった
けど、凄くいい人って事がわかった
授業だった













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