黒子のバスケ

□桐皇バスケ部のある一日
1ページ/3ページ



今吉 「はい、集合!」

桜井 「はい!」

諏佐 「いきなりどうした?」

若松 「何かあったんすか?」

今吉 「じゃ、早速やけど、ここにおらん子の話しよか」

諏佐 「ここにいない? ……青峰か」




今吉 「せや」

若松 「青峰はまたサボリっすよ」

桜井 「スイマセン! 連れてこられなくてスイマセン!(おでこ床にゴンゴン)」

諏佐 「お前が謝らなくていいんだぞ?」

桜井 「スイマセン!(おでこゴンっ)」

原澤 「どうしたんですか? 皆さん集まって……桜井くん。おでこ腫れますよ」




今吉 「そうや、桜井。少し落ち着け」

桜井 「はい! スイマセン!」

諏佐 「今吉、それで青峰がどうかしたのか?」

若松 「サボリを止めさせるための話し合いっすか?」

今吉 「あー、ちゃうちゃう」

桃井 「皆さんどうしたんですか? 監督まで」




今吉 「何もないで? あっ、呼ばれとるで」

桃井 「えっ、あ、はい」

原澤 「桃井さんがいては話せない内容ですか……なら私も離れておきましょうか?」

今吉 「監督はおってもいいですよ。むしろ、大人んの意見も聞きたいですしねぇ」

原澤 「何やら怪しい顔になってますよ」

今吉 「気にせんといてください」



若松 「それで、何なんすか?」

今吉 「それはな……」

桜井 「それは?」

今吉 「青峰って桃井が好きなんかなって」




諏佐 「は?」

若松 「はい?」

桜井 「え?」

原澤 「ほう」




今吉 「よう一緒におるし、なんやかんやゆーても桃井には甘いやん?」

諏佐 「確かにな」

若松 「巨乳だし?」

今吉 「おー、そうやな。青峰、胸でかい子好きやもんなぁ」

桜井 「幼馴染みでしたっけ?」

諏佐 「そうだな」




今吉 「監督はどう思います?」

原澤 「そうですね……そういう感情も無きしにも非ずってところですか」

若松 「監督まで真剣に考えるんすね」

原澤 「しかし、桃井さんは誠凛の11番が好きみたいですが」

桜井 「意外とよく見てるんですね」

諏佐 「さすが……」




今吉 「うわぁー、かわいそーやわー。てっきり桃井も満更でもないって思うとったわ」

桜井 「でも、あの二人お似合いですよね」

原澤 「そうですね。微笑ましいです」

若松 「あんなヤツに彼女なんて一生出来なくていいんすよ!」

諏佐 「まあ、そう言ってやるな」

今吉 「案外気づいたら付きおうとったりな」




青峰 「人のいねぇときに何話てんだよ」

今吉 「おー、青峰。おったんかいな」

若松 「げっ、青峰……」

桜井 「スイマセン! スイマセン!」

諏佐 「……」

青峰 「アンタもかよ……」




原澤 「面白い内容でしたよ」

青峰 「あ?」

今吉 「そんで、青峰。実際のところはどないやねん?」

青峰 「あ?」

原澤 「おや? 顔が赤いですね」

青峰 「…………っるせぇよ! さっさと部活しろ! 監督までサボってどーすんだよ!」




原澤 「まさか青峰君にサボリを注意されるとは」

今吉 「わしも涙もんやで」

青峰 「何なんだよ、この二人!」

諏佐 「腹の黒い親子に見えてきたぞ」

桜井 「タッグ組まれると恐ろしいですね」

若松 「あの二人にはバレねーようにしねーと」




今吉 「若松ー。聞こえとるで」

原澤 「なかなか興味深いですね」

若松 「んなぁ!」

諏佐 「さあ、部活するか」

桜井 「……はい」

青峰 「逃げるか」


END


次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ