黒バス2

□ケッタンしよーぜ
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原「じゃあ、鬼はお前な」


 一本の太い柱の前。

 始まったのは……ケッタン。


原「10秒数えたらいくよーって言ってオレらを探してね」

山「オレらが“ケッタン”って言ってその柱をタッチすればオレらの勝ちだっけ?」

原「確か」

古「逆にこいつがオレたち全員を捕まえればこいつの勝ちか? 見付かっても、先にケッタンすればいいのか?」

原「んー、あんま覚えてないからそれで良くね? オレらルールで」



瀬「罰ゲームあり? それ次第でオレが真面目にやるか決まるよ?」

原「何かない? 花宮」

花「……俺たちが負けたら……練習2倍……え? 3倍がいい?」

瀬「言ってないよ。……まあ、真面目にするか」

花「こいつには?」



山「女の子に罰ゲームは可哀想じゃね?」

古「じゃあ、勝ったら……俺たちからのハグをプレゼント……とかどうだ?」

瀬「ただ女の子を抱きたいだけだよね」

原「俺たちにはご褒美無しか……まあ、いいや」

花「精々頑張れよ」


 いーち、にーい、


原「じゃあ、みんな逃げろよっ」

山「オレはこっち行く」


 さーん、


花「健太郎どこ行く?」

瀬「あっちかな」


 しーい、ごーお、ろーく、


花「じゃあ、オレもそっち行こ」

古「便乗」


 しーち、はーち、きゅーう、じゅーう

 じゃあ、いくよー


――ドンッ!


 ……。

 何が起こったか分からず、そっと振り向く。


原「はい。ケッタン」


 目の前には原の顔。

 所謂これが柱ドン……。


原「一番にケッタンしたご褒美……ね」



山「なあ、あれ……原、何してんの?」

古「カツアゲか?」

瀬「あの子固まってるし、今のうちにケッタンしちゃおっか」

花「だな」



4人「ケッタン」


END



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