自分主義で何が悪い!
□ありきたりで無感動な日常。
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春の朝の布団て天国だよね。やっばいよね。
ぽかぽかの日差し、ぬくぬくの布団。
「んー…」
これでもかっていうくらい眠くなるのは私だけじゃないはず。
でもなぁ、今日朝練あるんだよなぁ。
行かないと部長に怒られるし…。
外周増やされたくないから、のっそりと布団を出る。
ダラダラとテニスウェアに着替えて必要なものをテニスバッグに詰める。
洗面器で顔を荒い歯を磨く。
高めのところでぎゅっと髪を結ぶ。
「うしっ。」
目も覚めたところでテニスバッグを背負い玄関でシューズを履き、
全身鏡の前で変な所が無いかくるりと一回転。
「OK、いってきます。」
誰もいない家に呼び掛けて玄関の鍵をする。
学校に行く途中コンビニで10秒飯を買い、それをちゅーちゅー吸いながら校門を通りコートに向かう。
部室に入って自分のロッカーに荷物を入れると先輩が来た。
「おはよーございまーす」
「珍しく今日は遅刻じゃないんだな。」
笑って嫌味を言ってくるのは女テニの部長である岩田先輩。
「うわー、先輩ひどーい。」
抗議したら、チョップが返ってきた。
「黙れ遅刻常習犯。」
「…、外周行ってきまーす。」
聞こえなかったふりをして部室を出る。
手足に重りを着けてストレッチをして走る。
やっば、走りながら寝そう。
軽く10周してやめにする。コートに戻ってラリーをして朝練は終了した。