10萬打リク作品

□ゲームへご招待!
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「え?…日本?
そりゃまぁ構わないが何でまた…は?」

灯りが落とされたホテルの一室。
煌びやかな夜景を見下ろせる窓際で、ルルーシュは胡乱げな声をあげた。
電話先の相手は眉をしかめたこちらの様子も分かっているだろうに気にせず話を続けるものだから、更に眉間に皺が寄る。

「それは私じゃなくても適任者が…あぁ、なるほど」

ここで引き下がってなるものかというのがよく伝わってくる熱弁に耳を傾けること数分。
多少は納得できる理由を持ち出されたのか、はたまた他に何か気になることがあったのか。
デスク上のカレンダーを確認して、ようやくルルーシュが色良い反応を返してやると大袈裟なまでに喜んで、そのままぶつりと通話は切れる。

「言いたいことだけ言ったら電話を切るくせは相変わらずみたいだな」

調子のいい相手に呆れたようにこぼすけれど、ルルーシュの表情は柔らかい。
そのまま、先程見たデスクに近寄って投げ出したままだった手帳にそっと指先を触れさせた。

開いたままのページには、一枚の写真。

「久しぶりに、お前に会いに行くよ」


今と全く変わらないルルーシュに抱きしめられた、幼い少年の姿が写ったそれを手にとって、ルルーシュは笑った。




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