三日月

□十九話
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父親が部屋から出ていくと結衣は起き上がりドアの方を見た

しばらくドアの方を見ているとドアが開いた

そこにいたのは父親ではなく執事だった

『結衣様。目が覚めたのですね。良かったです。』

結衣は何も言わなかった

『食事を持って参りました。召し上がりますか?』

そう執事が聞くと結衣は横にふった

『分かりました。ではここに置いておきますね。召し上がりたくなったら召し上がって下さいね。』

それだけ言うと執事は部屋を出ていった

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夢から目が覚めた結衣は涙を流していた

結衣は涙を拭って携帯を見ると電話とメールが沢山来ていた

差出人はほとんど忍足からだった

結衣は携帯の電源を切った

誰にも連絡が取れないように
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