三日月
□十話
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数日後結衣は放課後図書室に行っていた
窓の外を見ると暗くなり始めていた
結衣は急いで家に帰ろうとしたが教室に忘れ物を思い出し教室に戻った
教室の前に着くと話し声が聞こえたので物陰に隠れた
『本当最高だわ』
『本当本当!』
結衣は何の話しか解らないが聞いていた
『物無くなったなんて嘘なのに!』
『!?』
『ただ痛みつけようとして嘘を言っただけなのに全員信じるんだもん』
『(えっ?)』
『馬鹿らしい。あいつ、家でも存在しないような感じに扱われてるんだって』
『へぇ、じゃぁちょうどいいじゃん。あいつは周りを不幸にするっていうことで』
『(っ………)』
結衣は目が覚めた