三日月

□二十話
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電源を切った結衣はまた眠りについた





結衣はもともとあまり表情が豊かではなかったがそれでも笑うときはニッコリ笑っていた

盗みを働いたという嘘話が出るまでは・・・

それ以来結衣は話しかけられても話さなかったし、答えなかった

家に帰っても当然いないかのような対応

結衣は学校の給食もあまり食べない方だった

その上家では食事すら出てこない

みるみる痩せていった

それでも結衣は学校に通い続けた

休むと親に怒られ殴られるから

そんな生活を繰り返していると結衣はしまいに何も口に運ばないようになった

しいて言うなら水だけ口に運んでいた

それを心配した執事はせめて栄養のある食べ物を結衣に作って持って行ったが結衣は一口も食べなかったので執事は無理やり口に入れた

すると結衣は食べ物を吐き出し胃液まで吐き出した

しばらくすると結衣は落ち着き始めた

それと同時に体力尽きたのか眠り込んだ



『何もキコエナイ・ミエナイ・・・私はもうどこにもイナイ・・・』

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