リリカルなのは〜仮面の騎士と鋼の英雄〜

□Ep.7 終わる序盤戦
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「……つまり皆さんは、過去や未来と言った時間軸を変えようとするイマジンという怪物から時の運行を守るために戦っている、というわけですか?」

「おおまかに言えばそうなります」

「でもおかしくない?モモタロスたちだってイマジンなのに、どうしてあなたたちに協力しているの?」

キリエがちょっとした矛盾点を突くが、オーナーは戸惑うことなく答える。

「彼らのような一部のイマジンは様々な理由で本来のイマジンとしての目的を放棄し、我々の味方をし、協力してくれたりします」

「他にもあと二人くらいいるのよ」

「へえ〜」

「でもさでもさ、考えてみるとこの列車ってすごいよね〜」

「ええ。まさかこの列車とパスを使うことによって指定した時間へと気軽に移動することができるというのは、正直都合が良過ぎるようにも思えます」

「あなたたちのほうでも、時空移動のようなことができるの?」

「できるにはできます。ただ、時空転移の際に転移する人物の体に大きな負担がかかったりするため、むやみに行うとその人の体がやがて崩壊する可能性があります」

「その点考えると、このデンライナーって体に負担も一切かからないし、どこでも好きな時間帯に移動可能っていうんだから、ほんとにこの列車に使われている技術が末恐ろしいわぁ〜……」

そんなとき、オーナーがひとつ咳払いをし、話を再開する。

「では皆さん。そろそろ本題に移りましょうか」

「本題……?」

「はい。このエルトリアを含め、地球、ミッドチルダ……いや、もっとまとめていうなら全宇宙、全次元、全時空が今、絶体絶命の危機に陥っているのです」

「エルトリアだけでなく、他の世界や惑星が……!?」

「いや、それ以前に全宇宙、全次元、全時空って……!!」

「そ、それってかなりやばくない!? オーナー!」

「かなりではありません。もうすでに奴らは動きだしているのですよ……」

「奴ら……もしやあの『コスモデルザー軍団』とか名乗るあの物の怪どものことか?」

「そのとおりです。コスモデルザーは次元や時空を越えてよからぬことを企んでいるのですよ」

「そういえばあいつら……エルトリアを前線基地にするとか言ってたわね」

「おそらく奴らは、本来の基地に戻らなくてもいいようにするための、言わば中継地点にするのが目的だったと言ったほうが良いでしょう。もともと彼らの目標は、より広大なものであることは安易に予測できます」

「バカにして……エルトリアをなんだと思っているのよ……!」

キリエは自分たちが立て直してきたエルトリアを小さく見られ、怒りが込みあがる。

「ですが、オーナー。具体的に私たちは何をすれば良いのですか?」

「簡単なことです。コスモデルザーの計画を打ち破るために、皆さんの力を貸していただきたいのです」

「私たちの……」

「力を……?」

「そして、結集させるのです。すべての仮面ライダー、メタルヒーローと、魔法使いの力を。そうしなければ、奴らの計画を止めることはできないのです……!」

「すべての仮面ライダー、メタルヒーローと……」

「魔法使いの力だと……?」
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