リリカルなのは〜仮面の騎士と鋼の英雄〜
□Ep.3 もう一つの時代
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「……話は聞いた。任務は失敗したそうだな」
「はっ。申し訳ありません。烈隊長」
撃は目の前に座る中年の男性、銀河連邦警察隊長『一条寺烈』に謝罪の言葉を言う。
「撃。お前に与えた任務のことは忘れてはいないな?」
「はい。聖王、覇王、冥王、雷帝、黒のエレミアの継承者や血統者を見つけ、それらを倒すこと、忘れてはいません。 ですが……」
「?」
「俺には、どうしても分かりません。調べたところ彼女たちはまだ幼く、今後の魔法の暴走現象に更なる悪影響を与えるとは、とても思えません」
「……討てないというのか?」
「できることなら、討ちたくはありません。まだ、よく調査をすれば、きっと彼女たちを討つ必要も……」
「撃!!それ以上は言わせん!」
「!! 烈隊長……!」
「忘れたのか!宇宙刑事である以上、私情を持つことは許されないことだぞ!」
「……」
烈の威圧のかかった声に黙る撃。
「……撃。お前が受け持つ任務で、ターゲットが新たに一人追加された」
「えっ……?それは一体……?」
「お前が倒すべき新たなるターゲットは……
『世紀王・ブラックサン』だ……!」
「世紀王……ブラックサン……!?」