仮面ライダーカブトGODSPEEDWITCHES
□Chapter1-1
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その頃、扶桑皇国・東京都の羽田空港に、扶桑皇国陸軍大尉『矢車想』と、同じく扶桑皇国陸軍中尉『加賀美新』の二人が訪れていた。矢車はこれからアフリカへと異動し、加賀美はその送迎員である。
「それにしても、矢車さんがアフリカに引っ張り出されるってことは、今アフリカは良からぬ事態が起きてるってことですよね?」
「ZECTのアフリカ支部が俺を呼んだ理由も、要するに人員を増やしてほしいとのことだ。もちろん、ただの人員ではなく助っ人としてな」
「アフリカのどの部隊に行くんですか?」
「聞いた話によれば、俺は『第31統合戦闘飛行隊・ストームウィッチーズ』に編入されるらしい。すでに影山とゼクトルーパーの隊員数名が先行して向かった。俺は少し遅れる形になったのさ」
「そうですか。……あ、輸送機はあと25分で発進するみたいですよ?」
「そうか。加賀美、送迎ごくろうだったな。あとは俺一人で行く。お前は大和少佐のいる横須賀に戻って合流しろ」
「了解です。お気をつけて」
「ああ」
その後、矢車を見送った加賀美は移動する際に運転した車に乗って、横須賀に戻ろうとエンジンをかけた正にそのとき、車に搭載してある通信機から着信音が鳴る。
「なんだろ。……はい、こちら加賀美」
『大和だ。加賀美、今どこだ?』
通信の主は大和だった。
「俺は今羽田にいます。ちょうどさっき矢車さんの送迎を終えたので、これから横須賀へ戻ろうとしていたところです」
『……加賀美、横須賀にワームが現れたとの情報が入った』
「!?なんですって!?」
『だが数は多くない。恐らく今どこかで姿をくらましているだろう。至急お前も横須賀に戻って対処にあたれ』
「了解です!」
通信を終えるや否や、加賀美は車を走らせ、横須賀へと向かうのであった……。