KAMENRIDER × STRIKEWITCHES
□第3話 魔法披露ショー、ショータイム
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「それじゃあ、操真さん。準備はいいかしら?」
「オッケーだ。それじゃあ、種も仕掛けもない、マジックショーの始まりだ!」
<ドライバー・オン!プリーズ>
晴人がウィザードライバーに右手をかざすと、ベルトが起動し、レバーを操作して左側に傾ける。
<シャバドゥビタッチヘーンシーン!シャバドゥビタッチヘーンシーン!>
「変身!」
<フレイム!プリーズ ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!>
赤色の炎の魔法陣が晴人を包み、魔法陣が通り抜けると晴人は『仮面ライダーウィザード・フレイムスタイル(以後FS)』へと姿を変えた。
「これが俺の本来の基本スタイル、フレイムスタイル。特徴としては最もバランスが優れていて、炎の魔法を使うことができる」
「炎を使うのが操真さんの基本の姿なんですね」
「じゃあ、あのエメラルドの姿は応用ってこと?」
「まあ、そうとも言えるかな。じゃ、お次はこれだ」
ウィザードFSは赤い指輪から青い指輪へとはめ替える。
<シャバドゥビタッチヘーンシーン! ウォーター!プリーズ スィ〜スィ〜スィ〜>
青色の魔法陣が通り抜けるとウィザードFSは青色の姿『仮面ライダーウィザード・ウォータースタイル(以後WS)』へと姿を変えた。
「今度は青色か」
「あれ?操真さんの魔力がさっきより上がってるような……」
「よく分かったね。このスタイルの特徴は魔力が一番高くて、水の魔法を使うことができるのさ。例えば……」
ウィザードWSは右手にある魔法リングをはめ、ハンドオーサーにかざす。
<リキッド・プリーズ>
「よっと」
「うわあぁぁ!?」
「操真が液体になった!?」
「これがこの指輪……リキッドの力だ。この指輪はこの姿じゃないと使うことができない特殊なものなんだ」
液体から元の姿に戻ったウィザードWSが説明する。
「さて、お次はこれだ」
<シャバドゥビタッチヘーンシーン! ハリケーン!プリーズ フーフー!フーフーフーフー!>
ウィザードWSは左手の指輪をかえて、ウィッチたちが初めに見た緑色の風のスタイル、ウィザードHSへとスタイルチェンジする。
「これは……私たちが一番最初に見たときの姿ね」
「確か風の魔法が使えるんだっけナ」
「そ。これはハリケーンスタイル。今言ったように風の魔法を使うことができる。ちなみにこのスタイルがスピードが一番速いのさ。風なだけにね」
「おっと!そいつは聞き捨てならないな〜。そんなに速いならあたしと勝負してみるか?」
「はは、考えておくよ……」
どうやら“スピードが一番速い”という言葉にシャーリーが対抗意識を燃やしたようだ。
「じゃ、次はこれだ」
<シャバドゥビタッチヘーンシーン! ランド!プリーズ ドッドッ、ド・ド・ド・ドンッドンッ、ドッドッドン!>
ウィザードHSは左手の指輪をはめかえて、今度は黄色の四角い仮面の姿ウィザード・ランドスタイル(以後RS)へとスタイルチェンジする。
「今度は黄色か」
「これはランドスタイル。四つの姿の中で一番の怪力で、土の魔法を使うことができる」
「ほう、奇遇だな。私もこのウィッチの中では一番の怪力なんだ」
バルクホルンから聞いた晴人は「ああ、それは納得……」と思った。何せ先ほど彼女に胸ぐらを掴まれた挙げ句、持ち上げられたのだから、いくら軍人と言えど、女の子でありながらどこからそんな力が出てくるのか気になっていたのだ。
「他にはこれのドラゴンバージョンもあるけど、単に魔力とスペックと姿が変わっただけだから省略してもいい?」
「うーん、私たちは良いのだけれど、美緒が見ていないから……」
「いや、かまわない。操真も魔法を使うのなら魔力だって無限ではないだろうから、そのドラゴン何たらとやらは今度の機会にでも見せてくれればいい」
美緒から了承をもらった晴人はRSからFSへとスタイルチェンジする。
「さて、次に見せるのは色んな効果を持つ魔法だ。まずは……」
その後ウィザードは色んな魔法リングを使って、様々な効果を持つ魔法を発動した。『コネクト』を使って空間同士を繋いで武器や愛機のバイク『マシンウィンガー』を出現させたり、『バインド』を使って大量の炎の鎖を出現させたり、『エクステンド』を使って魔法陣を透過させた物体を柔らかくし、伸縮自在にさせたり、『エキサイト』を使って筋骨隆々の体になったりと、大変だった。するとウィザードがある魔法リングを手に取ってはめるのを躊躇う。
「う、これかぁ……」
「どうした」
「いや、この魔法リングはちょっと……」
「なんだ。まさかその指輪は使うとまずいものなのか?」
「うん、まずい。かなりまずい」
「じゃあ、やっぱり操真がネウロイを?」
「あ、いや、そういうわけじゃ……」
「とぼけるな。使えないということは、我々に知られたらまずい魔法なんだろ?」
「操真さん、やはりあなたが……」
「だから違うって!俺はネウロイをのみこむ程でかい魔法陣なんて作れないから!」
「だったらその指輪を使ってみせろ。お前が犯人じゃなければ使えるのだろう?」
「う……」
指輪が使えないことに、501のウィッチたちから疑われるウィザード。このままでは、自分がネウロイを消した犯人にされてしまう。
「ああもう、分かった!使えばいいんだろ!?どうなっても知らないからな!」
「ようやくその気になったか……全員、操真を取り押さえるよう、準備をしておけ!」
「「「「「了解!!」」」」」
身構える501のウィッチたち。ウィザードは覚悟を決めて、もう二度と使うまいと誓ったあの魔法リングを右手の指にはめ、ハンドオーサーを右側に傾ける。
<スメル・プリーズ>
ウィザードがハンドオーサーに右手をかざした直後、501のウィッチたちが取り押さえるべく動きだしたが、それがいけなかった。なぜなら……。
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