仮面ライダーカブトGODSPEEDWITCHES

□Chapter1-1
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1944年、ZECTの活躍によりガリアが解放されてから、年が明けた1945年。
冬季はネウロイが活動しない期間と言うのもあってか、各国の部隊の資材には少しずつ整っていき、場所によっては余裕もできてきた所もある。
だが、それはあくまでもネウロイのことであり、問題はワームだ。
ワームは巨大なネウロイと違い、人間と同じ大きさであり、当然空を飛ぶことはできない。
しかしワームにはネウロイ同様厄介な能力を備えていた。

一つは擬態。ワームは人間に擬態することで、人間社会に紛れ込み、音や気配を立てることなく活動している。現時点のZECTがワームと人間の見分ける方法を用いるとき、ウィッチの固有魔法の一つである『魔眼』を使用している。ただしこれにはウィッチの魔力量によって差が出る。魔力量が多ければ多いほど、ワームの擬態を見破ることができるが、魔力量が少ないと、逆にワームの擬態を見破ることができない。

二つ目は高速移動。ワームは最初、緑色の上半身が異様に大きい身体である『サナギ体』としているが、このサナギ体が脱皮すると『成虫体』となり、昆虫や甲殻類の生物を模した姿になる。この成虫体はただ単純に戦闘能力が向上するだけでなく、『クロックアップ』と呼ばれる時間操作による高速移動を行い、その速さは音速をも軽々と超え、まさしく光の速さと呼べるくらいの速度で走ることができ、当然どんなに目が鍛えられた者でも、肉眼で捉えることができず、果てには魔眼でも微かに見える程度である。
だが、ZECTが開発したマスクドライダーシステムにはこのワームと同じクロックアップが搭載されており、実質互角に戦えるのはライダーシステムの資格者だけだった。
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