仮面ライダー×ストライクウィッチーズ NOVEL大戦FLIGHT

□第1話 少女はなぜ彼らを呼んだのか
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服部静夏……目の前にいる磔にされた少女は、確かにそう名乗った。

直接口を開いて喋ったのではなく、テレパシーの要領で彼らに伝えたのだ。

「静夏ちゃんか。……教えてくれ。どうして俺たちをここへ?」
『あれは……一ヶ月前のことでした。私たちウィッチはネウロイと呼ばれる異形の怪異と戦っていました。ですがあるとき、ネウロイとは全く異なる……見たことのない化物の集団が私たちの前に現れたんです』
「それってまさか……!俺たちが戦ってきた怪人のことじゃ……!?」

静夏は映司の言ったことを肯定する。

『恐らく……それだと思います。私たちが戦ってきた怪人の種類の中に、鏡から襲いかかってくるものや、妖怪のようなもの、脱皮して成長するもの、体からメダルを放出するものなどがいました』
「! ミラーモンスター……!」
「魔化魍までいるとはね……」
「……ワームか」
「それに、ヤミーまで……!」
『ネウロイはともかく、私たちは多種多様の怪人たちの前には歯が立ちませんでした。中には一度はあがりを迎えて退役したベテランのウィッチも出向いたのに、それさえも……』

辺りを見渡した晴人は静夏にたずねた。

「じゃあ、ここにいる皆は、その怪人たちにやられたってことなんだな?」
『はい……』
「一つ聞いてもいいかな?服部静夏。ここにいる皆は一時的な仮死状態になっており、喋ることはもちろん、君のようにテレパシーを送ることもできない。なのに、何故君だけはそれが可能なんだ?」

フィリップの質問に静夏は答える。

『それは、私がこの中で怪人に倒されたのが最後のウィッチだからなんです。
 

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