KAMENRIDER × STRIKEWITCHES

□第4話 黒の怪異と黄金の龍
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晴人が501に加わり、ネウロイが消滅してからかれこれ一週間が経った。ネウロイがどこへ消えたのかも未だ見当がつかず、ミーナは晴人のことを上層部に報告したらまだ面倒ごとに巻き込まれる事となった。ウィッチとは違う男の魔法使い(ウィザード)。四つのエレメントや様々な魔法を駆使して戦う彼を何とかして軍に引き入れ、果てにはその力を奪うなりなんなりして手中に納めろと言い出したのだ。

「相も変わらずだな。上の考えることは」

「ええ。かのマロニー閣下のウォーロックの件をまるで反省していないわ……」

「奴らから見れば私たちは捨て駒も当然。そんなことは最初から分かりきってはいるが、それでもさすがにこの件に関しては怒りを堪えるのも難しくなってくる」

ミーナと美緒も深刻な表情で会話をしていた。当然ミーナとしては晴人を上層部へ明け渡すつもりはない。それに晴人が使うウィザードとしての力を手に入れろと言うのがまず無理だ。あの力は晴人だからこそ使えるものであり、量産させようものなど不可能である。

「ところで、操真さんの様子はどうかしら?」

「ああ。操真の奴は隊の皆とも仲良くやっているし、訓練も真面目に取り組んでいる」

「そう。なら、」

「ただ……」

「? どうかしたの?」

「……あいつは時々、何か考えごとをしては不安がっている様子が伺える。それに、自己紹介をした時からも、宮藤だけ我々とは違う目で見ているように思える」

「宮藤さんを?」

「そうだ。ハルトマンが言ったような、恋愛感情などではないのだが、それでも何かがおかしい」

「そう……」

美緒はミーナにそう話し終えると隊長室から退室した。

「……そういえば、あのとき……」

ミーナは初めて晴人と会ったときのことを思い出した。晴人は自分たちを見るなりいきなり戸惑った反応をした
。もちろん異世界出身の彼ならストライカーユニットで空を飛ぶ自分たちが珍しいかもしれないが、晴人の場合、それとはまた違った反応をした。

「あれは一体何なのかしら……宮藤さんのも含めて、今度話を聞く必要があるみたいね……」
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