KAMENRIDER × STRIKEWITCHES

□第3話 魔法披露ショー、ショータイム
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ネウロイの突然消滅……それは、世界中で戦っていたウィッチたちの思考を一瞬だけ停止させた。

本来なら喜ぶべき吉報であるはずが、彼女たちにとっては妙に納得のいかない事態となっていた。

世界中の民たちは喜ぶ。 だが、ウィッチと軍関係者にとっては何が起こったのかさっぱりだった。何でも目撃者の証言によれば、ネウロイは巨大な紫色の魔法陣にのみ込まれたかのように、魔法陣と共に消えていったという。

気になることと言えば、なぜ世界各地に突然ネウロイが一斉に現れたのか?そして、ネウロイをのみ込んだ紫色の魔法陣は何なのか?この二つが軍にとって最も重点すべき疑問であった……。

さて、困惑しているのは501も例外ではない。

12人のウィッチたちは頭を悩ませ、何が起きているのか話し合っていた。

「世界各地に突然現れたネウロイが、紫色の魔法陣にのみ込まれて消滅した……大まかに言えばこう言うことだな」

「でも、なんでまたそんなことが……?」

「その紫色の魔法陣ってのもそうだけど、なんでいきなり世界中にネウロイが現れタンダ?」

「確かに、それもそうですね……」

多くのウィッチが悩むなか、美緒にはある心当たりがあった。

「まあ、待て。確かに色々と気にはなるが、紫色の魔法陣……つまり未知の魔法に関しては、我々の目の前に該当する人物がいるじゃないか」

チラッ、と美緒は晴人の方を見る。

「ひょっとして……俺のこと?」

「他に誰がいると言うんだ」

「ちょっと待って美緒!操真さんを疑うつもりなの!?」

「それはこいつが使う魔法次第だ。操真晴人という我々とは違う、異世界の魔法使いの能力を今目の前で検証し、白か黒かはっきりできるのは我々だけだ」

その言葉の意味が晴人には理解できた。

「それってつまり、『お前の魔法を見せてみろ』ってこと?」

「そう言うことだ。ちょうどさっきの自己紹介でルッキーニが見たいと言っていたし、何より私も見てみたいと思ったのでな。ちょうど良い機会だと思うのだが?」

「なるほど。そういうことなら俺の魔法を見せてやるさ。濡れ衣を被せられるのは嫌だからな」

「それなら、全員基地の中庭に集合して頂戴。そこで操真さんの魔法を見せてもらいましょう」

ミーナの指示で、ウィッチたちと晴人は基地の中庭へと移動した。
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