刻む針の果て
□望まぬ出会い
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差した傘に、止めどなく雨粒があたる。蒸し暑いのに寒く、体がダルい。
ふと俺は、自分が下ばかりを見て歩いているのに気がついて、何となく前を向いた。
「?」
何もない河川敷を、珍しく俺以外の誰かが歩いている。背は高く、細い。俺と同じ制服……
あれ?
こんな奴、この辺りにいたか?
地元の高校に背の高い奴は何人かいるけど、この男はわからないな。
まぁ、何だって良いけど。
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