サヴァイヴ夢長編
□第三章
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シャアラ「ルナ、ほんとにどうする?このままじゃまずいよ・・!」
ルナ「そ、そうね・・とりあえず安全なところに避難して消防警察を呼びましょ!」
シャアラ「う、うん・・!」
ところが火が回るのは思った以上に速く、ルナとシャアラの間を亀裂が入るように炎上した。
シャアラ「ル、ルナ〜!!」
ルナ「シャアラ!高い所へ!・・そうだ!そこの階段を上って!急いで!!」
シャアラ「う、、うん!・・・上ったよ!ルナ!・・・きゃあ!!」
ルナ「シャアラ!!」
階段を上ったのはいいが、そこももうすぐ炎上して安全な場所ではなくなってしまいそうな状況におちいった。
ルナ「待っててシャアラ!今行くから!!」
ルナはそう言って周囲の鉄塔を登り始めた。
シャアラ「ルナ〜!」
ルナ「さっ!もう大丈夫よシャアラ!急いで織りましょ!」
だが、ついに階段の耐久性に限界が来て、階段ごとくずれそうになった。
ルナ&シャアラ「きゃあ!!」
シャアラ「ど、どうしようルナ!!」
ルナ「落ち着いてシャアラ!・・そうだ!・・・シンゴ!あそこのショベルカーを動かせない!?」
シンゴ「え!?う・・うん!やってみる!!」
?「ふう・・・何か嫌な予感がすると思って来てみれば・・・;」
シンゴ「ルナ!シャアラ!!乗って!はやく!!」
ルナ「う、、うん!いくわよー!!」
シャアラ「きゃーーーー!」
ルナ「え・・!?うわぁ!シャアラ!行って!!」
シャアラ「あ!ルナー!!」
ルナはシャアラの肩を持ったままジャンプしたが自分もショベルに乗るのは距離的に無理と感じ取り、シャアラを突き飛ばすようにショベルに乗せて落下していく・・・
ルナ(・・・お父さんを思い出すなぁ〜、この火・・・・まだ・・・死にたくないよぉ・・・お兄ちゃん・・・)
ジン「ふぅ、ルナ・・・怪我はないか・・・?」
ルナ「・・・え?・・・お兄・・ちゃん・・?」
ジン「よしよし、その様子なら大きな怪我はしてないみたいだな。」
ルナ「う・・うん、けど、お兄ちゃん・・・どうして・・ここに・・?」
ジン「ん?あぁ・・・なんていうか・・勘だ。・・なんか嫌な予感がしたからな、ルナの事が真っ先に頭に浮かんだ。」
ルナ「うぅ・・・お兄ちゃん・・!」
シャアラ「ルナー!・・・よかったぁ・・・」
シンゴ「なんとか助かったね・・・」
カオル(・・・あの高さをジャンプしてルナを受け止めたのか・・・・ルイを遥かに凌ぐ身体能力だな・・・)
ジン「よしよし・・・ん?・・・消防警察か・・・・きっとカオルだな・・」
ルナ「え・・!?カオルが呼んでくれたの・・?」
ジン「ああ、おそらくな・・・おれがここに来る前にカオルが珍しく少し焦って何かを探していたからな・・・電話できるところを探していたんだろう。どっちにしろ、明日礼を言っとかないとな。」
シャアラ「・・・カオルが・・・」
ジン「・・・・ところで、ルナ・・・おれは今日の夕方に君に何と言ったかな・・・?」
ルナ「え・・・あ・・・・;・・・ごめんなさい;」
ジン「まぁ今回は仕方ないかな。むしろ立派と言ってもいいんだが・・・・」
ルナ「だが・・・・?」
ジン「ルナ・・・おまえ、もし俺が助けに来てなかったら・・・どうなっていたと思う・・・?。おまえまでいなくなったら・・・俺は・・・。」
ルナ「お兄ちゃん・・・ごめんなさい・・」