成り代わり
□めんどくさがりな名探偵
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【コナンくんがやってきた】
「ねぇ、お父さん。
この子、阿笠博士がウチで預かってくれないかって……」
そろそろ工藤新一が江戸川コナンになる頃かな、と思ってたらビンゴ。
今日が"その日"だったらしい。
しかし、よく考えてみると……この子事件ホイホイだったよね?
アレ?
アレレ?
ということは……今までの平和な日常が非日常にかわってしまうということか………っ!
チクショウッ‼
オレを素晴らしき平和な日常にかえせ!
……と、なる筈だったが………
実物のコナンが想像以上に可愛かったからゆるす。
「別にいいぞ」
「ホントに!? ありがとうお父さん!」
「そうと決まれば…今から仕事なんだが……ついてくるか?」
「え? いいの!?」
「あぁ。今日から一緒に暮らすことになる奴がどんな仕事してるのか、気になるだろ?」
というのは建前で、実際は「めんどくさいからコナンに押し付けちまおうゼ☆」…ではなく、高校生探偵の工藤新一の実力を見たいだけです。
「これまでの話を整理すると…誘拐されたのは、この家の一人娘谷晶子さん…」