成り代わり
□孤高の浮雲
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【風紀委員長と副委員長】
「委員長、おはようございます」
応接室のドアを開けると、副委員長である草壁がいた。
何時もとかわらず、フランスパンを頭のテッペンにのせた状態で。
その髪、何とかなんないの?
リーゼントとか、毎朝セットするの大変そうだよね。
「……おはよう。 今日は何?」
「本日は和菓子をご用意致しました」
「そ。今日のお昼にでも食べようか」
「畏まりました」
今日は和菓子か。
最近食べてなかったから、楽しみだな。
「委員長、お茶をお持ち致しました」
「ありがとう」
「いえ」
こういう気配りができるから草壁が副委員長だと助かる。
何も言わなくてもお茶とか和菓子とか用意してくれるし。
草壁といると何か、和むんだよな……
精神年齢がそろそろお年寄りなのかな?
(朝早くから草壁が応接室にいてくれると助かるよ)
(夏は涼しいし、冬は暖かいから)